スマホでもイラストは描けるけど、PCを使って描いた方が断然に描きやすいよ!
これからパソコンを使って、デジタルイラストを始めたいと思っているそこのあなた!

どんなモニターを選べばいいのか分からない…
こんな悩みを抱えてしまうのは多いもので、解像度や色域などの専門用語が並ぶと難しく感じてしまうでしょう。
でも、大丈夫!
実は快適にデジタルイラストを行うためのモニターに必要なポイントは限られてるんです。
本記事では、初心者が失敗しないためのモニター選びの基本から、価格帯別のおすすめモデルまで分かりやすく解説します。
この記事を読めば、自分に合った一台が見つかり、快適にじゃんじゃんイラストを描きまくって楽しむことができるはずです。
デジタルイラスト用モニターの選び方【初心者向けガイド】
デジタルイラスト用のモニターを選ぶときに大切なのは、絵を正しく・快適に描ける環境を整えることです。



普通のモニターとの違いって何?
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モニターの大きさで作業効率も違うし、色の表現だってモニターごとに違うからしっかり選ぼう!
デジタルイラストのためのモニタースペックとして基本的に押さえておきたいもの以下の通り。
項目 | 推奨内容 |
---|---|
モニターサイズ | 24~27インチ |
解像度 | WQHD以上 |
液晶パネル | IPS |
表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB99%(印刷するならAdobeRGB対応モデル) |
まず、モニターサイズは24〜27インチが標準的。
このサイズであれば、キャンバスやツールを同時に表示しても作業が窮屈になりません。
次に解像度ですが、フルHDでも描けますが、線や色をより正確に扱いたいならWQHD以上がおすすめ!
さらに、色域も重要で、sRGB100%に近いモデルを選ぶとWebに近い発色で描けます。
将来的に印刷や商業イラストを目指すなら、AdobeRGB対応モデルを検討すると良いでしょう。
パネルの種類は、IPSパネルが必須。
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TNやVAは価格が安いものの、イラストに大事な発色という面で劣るため、色が正しく見えないパネルはお勧めできません。
デジタルイラストは完成までに時間がかかるもの。
長時間作業を考えると、目に優しいノングレア加工も必ずチェックしたいポイント。
これまで説明した基本を押さえておけば、初心者でも迷わず選べるようになります。
要するに上図にあるとおり、モニターサイズ、解像度、液晶パネル、表面処理、色域の5点を確認すれば、失敗しないイラスト用モニター選びができるというわけです。
デジタルイラスト制作に必要なモニタースペックを解説(深掘り)
初めてデジタルイラストに触れる方は、これまでの内容を踏まえておけばOKです。
詳しい説明でなくて、おすすめのモニターが早く知りたいという人は、【価格帯別】デジタルイラスト向けおすすめモニター(←リンクをクリック)へ進んでください。
ここからは、より詳しく知りたい人などの好奇心旺盛な変な人達に向けての内容となります。
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関連記事を読めば、スペックの意味が理解できるぞ!


モニターサイズ × 解像度 (作業効率に直結)
デジタルイラスト制作では、「モニターの大きさ」と「解像度」の組み合わせが、作業のしやすさを大きく左右します。
モニターサイズ
モニターが小さいとキャンバスやツールを同時に表示しづらく、逆に大きすぎると視線移動が増えて疲れやすくなります。
特に、板タブを使っている人に効果的で、おすすめは 、27インチ前後。
27インチサイズのモニターは、キャンバスを広く確保しつつ、ツールやウィンドウも並べやすいサイズと言えます。
なお、液タブを使用している人は、液タブに直接イラストを描くのであって、モニターで実際に描くわけではないので、自分の見やすくて、使いやすいモニターサイズを選ぶと良いでしょう。
解像度
モニターの解像度は、以下の3種類が主流です。
- フルHD(1,920×1,080)
- WQHD(2,560×1,440)
- 4K(3,840×2,160)
WQHD(2560×1440)は解像度と価格のバランスが良く、イラスト制作向けの定番。
より線を滑らかに見せたい人や、印刷・商業レベルを意識するなら4K(3840×2160)も選択肢になります。
フルHD(1920×1080)は安価で入門には十分ですが、27インチだと少し粗さを感じることもあります。
こちらも、主に板タブ利用者にたいするおすすめで、液タブは使いやすいのであればフルHDでも問題ありません。
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モニターサイズと解像度をまとめると、イラスト向けモニターはこんな感じかな!
モニターサイズが27インチで解像度WQHDを基準に考えるとよい!
初心者でも快適に作業ができる環境を整えやすい!
パネル種類と表面処理(目の負担に直結)
モニターの画質もイラストの描きやすさとイラストの出来具合に直結します。



せっかくの作品が他人の環境で全く違う色に見える…
なんてこともあるので、「パネルの種類」と「表面処理」もしっかり選びましょう!
パネルの種類
液晶パネルの種類は、主に3つ。
- IPSパネル
イラスト制作用はこれ一択。
視野角が広く、どの角度から見ても色がほぼ同じに見えるのが特徴。
発色が安定しているので、線や色を正しく判断できまる。 - VAパネル
コントラストが高く、黒が締まって見えますが、色の再現度はIPSに劣る。
ゲームや映画には良いですが、イラスト制作には不向き。 - VAパネル
応答速度が速く安価だが、視野角が狭く色ズレが激しいため、イラスト制作にはおすすめできない。
表面処理
液晶画面の表面が、光沢(ツヤあり)か非光沢(ツヤなし)かのこと。
光沢の画面をグレア、非光沢をノングレアと呼びます。
- グレア(光沢あり)
発色が鮮やかで写真や動画は映えるが、映り込みが強いため長時間作業には不向き。 - ノングレア(非光沢)
反射や映り込みを抑えていて、目が疲れにくいので、長時間イラストを描くならこちらがおすすめ!
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この辺りは好みだが、個人的には長時間イラスト作業に取り組むことができるノングレア(非光沢)がおすすめ!
IPSパネルとノングレア仕様のモニターを選ぶと良い!
色域と色精度(見えている色を信じられるか)
デジタルイラスト制作では「自分が塗った色」と「実際に表示される色」が一致していることがとても大切です。



描いた色と表示色が違ったらショックだろ?
それを回避するためにも色域 と 色精度 は、チェックしておきたいところ。
色域
色域とは、モニターが表示できる色の範囲のこと。
イメージとしては、「絵具の種類」というようなもの。
色域が広ければ、より多彩で自然な色合いを再現できます。


出典:SilkyPix「写真の色空間について」
sRGBとAdobeRGBでは表示できる色域が異なり、AdobeRGBはより広い範囲をカバーしています。
sRGB:WebやSNSで使われる標準色域。最低でもsRGBカバー率99%以上のモニターを選ぶと安心。
AdobeRGBカバー率:印刷や商業デザインで使われる広い色域で、AdobeRGBカバー率 95%以上を選ぶと安心。
初心者が選ぶなら sRGB100%に近いモニター
印刷や商業デザインまで視野に入れている人は、AdobeRGBカバー率 95%以上のモニター
色精度
色精度とは、どれだけ正確に色を再現できるかを示す指標。
色域が色鉛筆の本数だとしたら、色精度はその鉛筆が正確に描けるかといった具合。
よく使われるのが ΔE(デルタE) という数値です。
数値が小さいほど色の誤差が少ないことを意味します。
ΔE ≦ 1 : 専門家向け。人の目ではほとんど判別できない精度
ΔE ≦ 2:写真や印刷業界など、商業レベルで求められる高精度
ΔE ≦ 3 :一般的に人の目でほとんど違いが分からない範囲
初心者が選ぶならΔE ≦ 2のモニターで十分
印刷した作品を提供するなど商業レベルを目指すならば、ΔE ≦ 2のモニター
キャリブレーション(モニターは買って終わりにしない)
PCモニターは新品のときが最も色が正確ですが、どんな高性能なPCモニターを使い続けたとしても使い続けるうちに少しずつ色がズレていきます。



色がズレたモニターを使い続けていると自分が塗った色が合わなくなり、SNS投稿や印刷物をみたとき、「思っていた色と違う!」なんてことに。
このモニターの経年劣化による色ズレを防ぐのが キャリブレーション(色の再調整)です。
専用の機器やソフトを使って、モニターが本来の正しい色を再現できるように調整するのです。
キャリブレーションには、ハードウェアキャリブレーションとソフトウェアキャリブレーションの2種類があり、正しい色彩の調整をどこで行うかに違いがあります。
- ハードウェアキャリブレーション
対応モニターに加えて、専用機器(測色器)で内部の色設定を直接補正する方法
- ソフトウェアキャリブレーション
キャリブレーション機器を使って、ソフトウェアやOSの機能で色を調整する方法
ハードウェアキャリブレーションの対応モニターは、EIZOやBenQといったメーカーが対応するモニターを提供しており、測色器を用意するケースがあります。
一方、ソフトウェアキャリブレーションでは、キャブレーションソフトを用意し、測色器を用意する必要があります。
初心者でおすすめな測色器がコレ!
プロも定番のモノを使いたいならコレ!
趣味でイラストを描いていく初心者は、ソフトウェアキャリブレーションで十分
印刷・商業デザインを考えるなら、ハードウェアキャリブレーション対応モニターを検討



どれくらいの頻度でチェックすればいいんだい?
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初心者や趣味レベルの人は数カ月くらいに1回程度でO.K
印刷や所業レベルで扱う人は、月1回はチェックしたいところ
定期的なキャリブレーションで正しい色を保つことで、「自分の塗った色と実際のイラストの思っていた色と違う!」といった違和感を減らすことができます。
趣味レベルならソフトで十分ですが、本気で作品を仕上げたい人は測色器を使ってみると安心でしょう。
リフレッシュレート・応答速度(ゲーム兼用で使いたい)
デジタルイラスト制作自体では、リフレッシュレートや応答速度はそれほど重要ではありません。



せっかくならゲームも快適に楽しみたい!
こんな人もいると思いますので、リフレッシュレートや応答速度もチェックしておくと満足度が上がります。
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ゲームジャンルごとに必要なリフレッシュレートや応答速度をまとめた内容です。メインで遊ぶゲームから選んでみよう!


リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を更新する回数を表す数値(単位:Hz)のこと。
リフレッシュレートの数値が高いほど、カクつかずに滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。
- 60Hz:通常の作業やイラスト制作には十分
- 100〜144Hz:FPSやアクションゲームで動きが滑らかにプレイできます。
ペンのカーソル追従感も良くなるため、イラスト制作でも快適さを感じる人もいます。
イラストだけの活用であれば60Hzで十分で、ゲームも快適に遊びたい人は100〜144Hz対応のモニターを選ぶのがベター。
応答速度
応答速度とは、画面の色が切り替わる速さ(単位:ms)を表す。
数値が小さいほど切り替えが速く、映像に残像が出にくくなります。
- 5ms以下 なら残像をほとんど感じず、ゲームも問題なし。
もちろんデジタルイラストの利用も無問題で、応答速度はそこまで重要ではありません。
以上を踏まえて、「イラスト制作が主目的だけど、ゲームも楽しみたい!」という人は、以下のスペックを有するモニターがおすすめ!
- デジタルイラスト専用 → 60Hz / IPSモニター(応答速度は特に気にする必要なし)
- デジタルイラスト兼PCゲーム → 100〜144Hz / 応答速度1〜5msのIPSモニター
目と姿勢のケア(作業時間=生産性)
デジタルイラストは長時間の作業になりがちです。
せっかく良いモニターを買っても、目が疲れる・姿勢が崩れる環境では作業効率が下がってしまいます。
モニター選びでは描きやすいスペックだけでなく、目や身体に優しい機能や環境づくりも意識することも大切です。
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目の優しさ、身体の負担軽減できる機能があるとよいぞ!
- フリッカーフリー
画面のチラつきを抑える機能。長時間作業でも目の負担を軽減 - ブルーライトモード
青色光を軽減し、夜間作業や長時間の使用で目の疲れを和らげる
- 高さ調整・チルト(上下角度調整)
目線と水平に合わせることで首や肩の負担を軽減 - ピボット(縦画面回転)・スイベル(左右回転)
縦長のイラストや漫画原稿を描くときに便利
基本的にはこの2つの機能を押さえておけば大丈夫です!
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作業環境に快適性をさらに求めるのであれば、モニターアームや椅子(チェア)にもこだわりたいところですね。
モニターアームがあれば、好きな角度・高さに調整可能でイラストを描くのに集中できるし、机のスペースが広がり、デジタルイラストで使用する左手デバイスなど周辺機器を置くこともことができます。


正しい椅子と机の高さを意識することで、長時間の作業でも姿勢が崩れにくいので、集中してたくさんのイラスト制作することができます。


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高いけど、12年保証だし、これを買えばよかった後悔しているワシ…
- フリッカーフリー&ブルーライトモード → 目の負担を軽減
- 高さ調整・ピボット → 姿勢がラクに
- モニターアーム導入 → 観やすい高さに調整し、作業効率アップ
- 椅子の導→姿勢が崩れず、作業効率がアップ
液タブ派と板タブ派で変わるモニター選び
液タブも板タブもいずれにしても、「IPS+ノングレア+sRGBカバー率の高いもの」を押さえておけば失敗はありません。
役割の違いを意識して選ぶと満足度が大きく変わりますが、以下の内容を少し意識に入れておくとモニター選びに迷いがなくなるでしょう。
- サイズは27インチ前後が理想
キャンバス全体を広く確認したり、仕上がりを俯瞰するのにちょうど良い。 - 色域と色精度を重視
液タブ自体の発色はモデルによってバラつきがあるため、PCモニターではsRGB100%以上やΔE2以下など色の正確さを重視すると安心。
液タブは画面に直接描けるため、外部モニターは仕上がり確認用としての役割を意識すると良いでしょう。
- 解像度はWQHD以上が快適
UIとキャンバスを広く配置でき、作業効率がアップ! - 視認性と描きやすさを重視
発色の安定したIPSパネル+ノングレア仕様が必須。 - リフレッシュレートは60Hzで十分
描線のカーソル追従感を重視するなら100Hz以上の選択肢もアリ。
板タブは、ペン入力用の画面を持たないので、描くときの視界はモニターがすべてなので、描き心地や操作感に直結することを意識しましょう。
液タブ派 → 色域・色精度・仕上がり確認用としての性能が重要
板タブ派 → 描画そのものに使うため、IPS・ノングレア・WQHD以上の作業性を重視
【価格帯別】デジタルイラスト向けおすすめモニター
イラスト用モニターは価格によって性能が大きく変わります。
ここでは 初心者でも選びやすい入門モデル → 副業や本格派に向いた中級モデル → 商業イラストや印刷を意識したプロモデル の順で紹介します。
入門モデル(2〜3万円台:初心者向け)
イラストを始めるとき、安価なモニターを選んでしまうと、解像度や色再現の不足で思ったように描けず、すぐに買い替えが必要になるケースも少なくありません。



いきなり高額なプロ用モデルを選ぶのはハードルが高いぞ…
そこでおすすめしたいのが、2〜3万円台で購入できる入門モデル。
手ごろな価格ながらイラスト制作に必要な基本性能をしっかり押さえており、初心者でも安心して使い始められます
ここでは、初めての1台にふさわしい3つのモニターをご紹介します。
PHILIPS 27E2N2500/11
サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WQHD | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB対応 | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 チルト |
PHILIPS 27E2N2500/11は、イラスト制作をこれから始めたい人に安心して勧められるコスパの高いモニターです。
27インチのWQHD解像度とIPSパネルにより、細部まで鮮明で自然な発色を実現し、sRGBカバー率の具体的な数値が公表されていない点に注意が必要ですがsRGBに対応しているため、Web向けのイラスト制作にも適しています。
さらに、ノングレア仕様やブルーライト低減、フリッカーフリーといった目に優しい機能を備えており、長時間の作業でも疲れにくい点が大きな魅力です。
リフレッシュレートは、最大120Hzと十分な滑らかさがあり、普段使いから軽いゲームまで快適にこなせます。
2〜3万円台という価格帯を考えれば十分満足できる性能です。総合的に見て「迷ったらこれで間違いない」と言える、入門用イラストモニターの有力候補でしょう。
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まずは安心して始められる1台が欲しい!
そんな初心者にぴったりのモニターです。
JAPANNEXT JN-IPS27Q-C6


サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WQHD | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100 % | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
JN-IPS27Q-C6は、27インチWQHDの高精細なIPSパネルと100% sRGB対応により、イラスト制作に必要な色再現と描画領域をしっかりカバーします。
USB-C経由で65W給電が可能で、ノートPCとの接続がケーブル一本で完結できる利点があるため、ノートPCのACアダプターを持ち運ぶ必要が無く、テレワークなどで効果を発揮します。
さらに、フリッカーフリーやブルーライト軽減といった目への配慮があり、長時間の作業でも安心です。
HDR対応やスピーカー搭載もあり、動画編集や映像確認、趣味のゲームにも対応できる汎用性の高さも魅力です。
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コスパ重視で、最初から快適な制作環境を整えたい。
そんな初心者におすすめの1台です。
MSI MAG 274QF
サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WQHD | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100 % Adobe RGB 93 % DCI-P3 95% (いずれも非公式) | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
MSI MAG 274QFは、初めてのモニター選びに迷っている人に安心しておすすめできる入門モデルです。
27インチのWQHD解像度に加え、180Hzリフレッシュレートと高速応答でカーソルや描線が滑らかに動き、ゲームにもイラスト制作にも快適に使えます。
さらに広色域IPSパネルで発色も自然なため、色の再現性を重視した作業にも十分対応可能です。
スタンド調整など控えめですが、2〜3万円台という価格を考えればコストパフォーマンスは非常に高く、「まずは失敗しない1台が欲しい」という初心者にぴったりのモニターと言えるでしょう。
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描くのもゲームも快適にこなしたい!
そんな初心者に心強い相棒となる1台です。
中級モデル(5〜7万円台:副業・本気で描きたい人向け)
デジタルイラスト制作を始めてしばらく経つと、「もっと正確な色で描きたい」「作業環境を本格的に整えたい」と感じる瞬間がやってきます。



高みを目指す殊勝な心掛けな者たちへ!
そんな人におすすめなのが、5〜7万円台の中級モデルです。
この価格帯のモニターは、入門機よりも色域や色精度が高く、スタンドや接続性といった使い勝手の面でも充実しています。
副業としてイラストに取り組みたい人や、初めから妥協せずに環境を整えたい人にとって、制作の質を一段引き上げてくれる頼もしい選択肢となるでしょう。
ここでは、その中でも安心しておすすめできる3台をご紹介します。
BenQ PD2705Q
サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WQHD | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100 % Rec.709 100 % | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
BenQ PD2705Qは、副業でイラストに取り組む人や本気で描きたい人に最適な中級モニターです。
27インチWQHDのIPSパネルはsRGB/Rec.709を100%カバーし、工場出荷時に色校正済みでPantone認証も取得しているため、正確な色表現を求める制作に安心して使えます。
スタンドは高さ調整やピボットに対応し、USB-C給電も備えており作業環境を快適に整えられる点も魅力です。
リフレッシュレートは60Hzと標準的ですが、色の精確性を求めるイラスト制作やデザイン用途には十分で、価格と性能のバランスに優れた中級機の定番モデルといえるでしょう。
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趣味から一歩進んで、しっかり描ける環境を整えたい!
そんな人にぴったりの1台だな!
ASUS ProArt Display PA279CRV
サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | 4K | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 99% DCI-P3 99% | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
ASUS ProArt PA279CRVは、27インチ4K解像度とIPSパネルにより細部まで鮮明に表示でき、sRGB/AdobeRGB/DCI-P3をいずれも99〜100%カバーする広色域が魅力です。
工場出荷時にキャリブレーション済みでΔE<2の高い色精度を誇り、Calman認証やPantone認証にも対応しているため、安心して作品制作に臨めます。
加えて、USB-C給電や柔軟なエルゴノミクススタンドを備え、作業環境を快適に整えやすい点も強みです。
リフレッシュレートは60Hzと標準的ですが、4Kの解像度を活かした作業領域と広いキャンバスを使ったイラストやデザイン制作ができるので、作業能率も高まり、価格と性能のバランスに優れた定番モデルと言えます。
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色精度を最優先に、本格的な制作環境を整えたい!
そんな人に迷わずおすすめできる1台だな。
EIZO ColorEdge CS2400S
サイズ | 24.1インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WUXGA (1920×1200) | 表面処理 | ノングレア |
色域 | Adobe RGB 99% DCI-P3 98% Rec.2020 81% | その他 | 特になし |
24.1インチのWUXGA(1920×1200)IPSパネルは、縦に余裕のある16:10比率で作業領域を広く確保でき、AdobeRGBを99%カバーする広色域に対応しています。
工場出荷時にキャリブレーション済みで専用ソフト「ColorNavigator」による再調整も可能なため、常に安定した色精度で制作に臨める点が大きな強みです。
また、購入時にファクトリーレポートが付属されているなど出荷時点での色精度を保証しているのもEIZOならではの特徴で、長期の使用でも色のブレが少ない点は、EIZOというメーカー自体の信頼性の高さを物語っています。
色再現性を重視するイラストやデザイン制作においては、信頼性と使いやすさを兼ね備えた定番モデルといえるでしょう。
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色の正確さに妥協せず、本格的な制作環境を整えたい!
そんな人に安心してすすめられる1台です。
プロモデル(10万円以上:商業・印刷クオリティ)
デジタルイラスト制作を仕事として本格的に行うなら、モニターの性能が作品の仕上がりに直結します。
特に印刷や商業案件を意識する場合、色域の広さや色精度の高さは妥協できない要素です。
10万円以上のプロモデルは、AdobeRGBやDCI-P3を高い精度でカバーし、ハードウェアキャリブレーションにも対応しているため、まさに商業・印刷クオリティに応える仕様を備えた3台を紹介します。
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ただ、予算に余裕がない限り、いきなりプロモデルを選ぶ必要はないじゃないかな?
入門・中級モデルでも十分に制作を楽しめる性能は備わっており、まずは描き続ける環境を整えることの方が大切だからです。
それでも「将来を見据えて最初から妥協したくない」「すでに商業利用を前提にしている」という方には、これから紹介するプロモデルが心強い選択肢となるでしょう。
PHILIPS 27E2F7903/11


サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | 4K | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 108.6% DCI-P3 98% Rec709 100% | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
27インチ4K解像度とIPS Blackパネルを採用し、細部まで緻密でコントラストの高い描写を実現しています。
sRGB 100%、AdobeRGB 約109%、DCI-P3 約98%をカバーしており、Web・映像・印刷すべてに対応できる色域を誇ります。
さらに、工場出荷時にキャリブレーション済みで色精度が高く、DisplayHDR 400認証による明暗表現の豊かさも魅力です。
Thunderbolt 4やUSB-C給電を備え、デスク環境をスマートに整えられる点もプロ用途に嬉しいポイント。
正確な色再現と安定した表示を求めるイラストやデザイン制作において、商業クオリティに応える1台といえるでしょう。
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プロの現場でも通用する色再現力を手に入れたい!
そんなクリエイターに、自信を持ってすすめられるモニターです。
BenQ SW272QJP
サイズ | 27インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | WQHD | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 99% Display P3/DCI-P3 98% | その他 | 特になし |
27インチWQHD解像度とIPSパネルを搭載し、AdobeRGB 99%・sRGB 100%・Display-P3 約98%をカバーする広色域に対応。
ハードウェアキャリブレーションや16bit 3D LUT、Uniformity補正により、常に安定した色再現と画面全体で均一な表示を実現します。
さらに、ΔE≤1.5という高い色精度を誇り、グラデーションや細部の色合いも忠実に再現可能です。
また、Nano Matteパネルによる映り込み防止、シェーディングフード付属、Hotkey Puckによる直感的な色モード切替など、プロの制作環境を支える実用的な機能が充実しています。
商業・印刷を意識したイラストやデザイン制作では最高水準のクオリティを提供してくれます。
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印刷物に通用する色精度と安定性を重視したい!
そんなプロのクリエイターに最適な選択肢です。
BenQ PD3226G
サイズ | 31.5インチ | 液晶パネル | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | 4K | 表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 99% Display P3/DCI-P3 98% | その他 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
31.5インチの大画面に4K UHD解像度を備え、キャンバスやツールを余裕をもって表示できるため作業効率が大幅に向上します。
sRGBを100%・Adobe RGB 99%・DCI-P3を約95%カバーした色域に加え、10億色表示や10bit対応によって滑らかな階調表現が可能です。
さらに、ハードウェアキャリブレーションに対応しており、常に正確な色管理を維持できます。
最大144Hzのリフレッシュレート、応答速度1msと高水準で、ズームやスクロールも滑らか。
HDR10とDisplayHDR 400にも対応しており、映像やアニメーション制作にも強みを発揮します。
総じて、広い作業領域と高精度な色再現を兼ね備え、商業クオリティに応える最高のプロフェッショナルモニターといえるでしょう。
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大画面と高精細、正確な色表現で制作効率を最大化したい!
そんなプロにおすすめの1台です。
イラスト用モニターに関するよくある質問
- ノートPCの画面じゃダメですか?
-
ノートPCの画面でも描けますが、多くはsRGB未満の色域や視野角の狭いパネルが使われており、正しい色を判断しにくいことがあります。
外部モニターを導入することで、広いキャンバス・正しい発色・目の疲れにくさを手に入れられます。
- デュアルモニター環境は必要ですか?
-
必須ではありませんが便利です。
片方にキャンバス、もう片方に資料やブラシ設定を表示できるため、作業効率が大きく向上します。初心者はまず1台で十分ですが、慣れてきたら2台目を追加すると快適さが段違いです。
あわせて読みたい【42%作業効率アップ!】デュアルモニター環境構築のメリット デュアルモニター(ディスプレイ)を導入することで、仕事の生産性が上がるとも言われています。 デュアルディスプレイって何? 2台のモニター(ディスプレイ)を使うこ…あわせて読みたいデュアルモニターの左右上下の配置(最強の布陣)について徹底ガイド デュアルモニターの環境をよういすることで、PCでの作業効率が確実にアップします! 2台のモニターを用意したぜ!でも、どういう配置がベストかわからんから教えて! … - モニターアームやスタンドは必要?
-
長時間作業するなら、モニターアームを導入すると快適です。
高さや角度を調整できるので、姿勢が崩れにくく肩や首の負担を軽減します。
特に縦長のイラストや漫画原稿を描く人は、ピボット(画面回転)機能があると便利です。
- 液タブと外部モニターはどちらを優先すべき?
-
液タブは「描く場所」、外部モニターは「確認する場所」という役割の違いがあります。
外部モニターで仕上げをチェックするのも良し、参考資料を外部モニターに映しながら描くという方法もあります。
- 4Kモニターは初心者にはオーバースペック?
-
4Kは線がより滑らかに表示され、印刷クオリティを意識する人にも向いています。
ただし、4Kモニターは、PCの性能やアプリケーションソフトの動作が重くなる点に注意。
WQHDの方がバランス良く、ステップアップとして4Kを選ぶのがおすすめです。
まとめ:自分に合ったモニターでイラスト制作をもっと快適に
イラスト用モニターを選ぶときに大切なのは、自分の用途に合った条件を押さえることです。
ポイントを整理すると次のようになります。
項目 | 推奨内容 |
---|---|
モニターサイズ | 24~27インチ |
解像度 | WQHD以上 |
液晶パネル | IPS |
表面処理 | ノングレア |
色域 | sRGB99%(印刷するならAdobeRGB対応モデル) |
このほかにフリッカーフリー、ブルーライトモード、高さ調整などを意識すると目や身体に負担を減らしながらイラストを描くことができるので、作業効率がアップします。
イラスト制作は長時間向き合う作業だからこそ、目に優しく・色が正確に見えるモニターを選ぶことが、上達や快適さに直結します。
「これからデジタルイラストを始めたい」人も、「副業や商業用イラストに挑戦したい」人も、まずは予算に合った一台を選んでみましょう。
正しいモニターを手に入れることは、作品の完成度を一段引き上げるための投資になりますので、イラストスキルを高めたい方はぜひ本記事を参考にしてくれると嬉しいです。
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